ここ最近、様々な災害と異常な天候が続き、
災害にあわれた方の無事を祈るばかりです。
早く天候が安定するよう、毎日空を眺めております。
今金町の小学校も夏休みに入りました。
その一足前に、田植えをした田んぼの観察と、
稲の勉強、さらにお米の質問をしに小学生が来ました。

連日の雨振りですが、このときは一時的に止んでおりました。
田んぼを観察した後、稲の様子を見てみます。

見えるかな。
今の稲の中身はこんな感じです。

根に近い部分の茎の中には「穂」の子供ができております。
この部分が、どんどん延びて黄金色の穂ができていきます。

これが今回植えた、苗一束分の稲です。
4つに分かれているということは、4粒のお米がまとまって
苗一束となっているということ。
1粒のお米からは「分結(ぶんけつ)」されて、根と茎が
たくさん出てきます。
ます1番先に伸びる1本を「親穂(おやほ)」と呼びます。
葉の長さを比べると、一番長いのが親穂なので、分かりやすいです。
この親穂を調べて、「○センチになった」「もう穂が出た」と
チェックをしていきます。
お米一粒から、こんなに出てくるとは・・・力強いですね。

一人一人、カッターで切って観察。
怪我もなく、無事に見ることができました。
続いての質問タイムでは質問がたくさんでました。
いくつかご紹介
一本の稲から何粒の米がとれますか。
約70〜100粒と言われています。
今金の田の主な水源はどこか
1級河川後志利別川です。清流日本一にもなっていますが、
その水を灌水という水路を作り、今金町全域に渡しております。
田植え機はなぜまっすぐに植えられるのか
機械がまっすぐ植えてくれるのではなく、
機械を運転する人の技術次第です。
機械でも下手な人が運転すると、曲がっています。
道から田んぼを観察してみてください。
米の害虫とは、なんという名前でどんなことをするのか
イネドロオイムシ・・・葉を食べる
ヒメトビウンカ・・・茎の汁を吸う
ニカメイガ・・・茎の汁を吸う
他にも、米が日本に伝わった時期は? や
「米」という言葉の由来は? など
農家の先生では答えられないような質問もありました。
学校の社会の先生や国語の先生にも教えてもらってくださいね。
今年もおいしいお米が食べられるかは、これからの天候と
マメな観察によりますね。
太陽を味方につけて、人も作物も元気に夏を過ごしたいです。